テディベアと言えばアメリカ!と思う方も多いのではないでしょうか?
アメリカには熊をモチーフにしたアニメがいくつかあり、その影響でテディベア=アメリカと考える方も多いようです。
(テッドとか、ヨギ・ベアなど)
実際、アメリカにはいくつかの有名なテディベアメーカーもあります。
「信頼できるブランドのテディベアを友人にプレゼントしたい」
「アメリカのテディベアについて詳しく知りたい」
そんなあなたへ、アメリカのテディベアの歴史から特徴だけでなく、アメリカのテディベアでプレゼントにおすすめの有名メーカーについてご紹介します。
アメリカのメーカーでもコレクターの心をくすぐる愛らしい限定テディベアが製造されています。ティーワイニーニーやスナッフルなどはプレゼント用ではなく、自分用にも購入したくなること間違いなしです。
この記事に書かれていること
アメリカのテディベアの歴史
出典:桑原政則Blogger
テディベアの名前はアメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトのニックネームからきています。
彼の趣味である「熊狩り」の際、瀕死の熊は撃たなかったという出来事が新聞に掲載されたのをきっかけに、アメリカのメーカーがクマのぬいぐるみに大統領の愛称である「テディ」をつけた「テディベア」を販売。
これがテディベアの名前の由来であり、大ヒットのきっかけとなりました。
最初にテディベアと名付けたのはアイディアル社?
アメリカ初のテディベア・メーカーは1903年モリス・ミットムにより設立された「アイディアル社」です。
モリス・ミットムは当時駄菓子屋を営んでいました。そんな彼がこのニュースを目にし、一体の熊を作りそれにテディベアと名付けたのが最初という説があります。
しかし、証明するものは何もなくこれが真実かどうかははっきりしません。
彼はテディベアの大ヒットをきっかけに「アイディアル社」を立ち上げました。
その後、急成長を続けたアイディアル社ですが、1938年にモリス・ミットムが亡くなり息子がその会社を継ぎましたが、1980年台には廃業となりました。
そんなアイディアル社を代表するテディベアはスモーキー・ベア(米国森林火災防止キャンペーンのマスコット)でしょう。
出典:Kino-SHOP
ドイツ・シュタイフ社のテディベアをアメリカが輸入
出典:Anjie
アメリカでテディベアが話題となろうとしていたまさに1903年。
ドイツで開かれた「ライプツィヒ・トイ・フェア」(おもちゃ博)で、ニューヨークの卸業者ジョージ・ボーグフェルト社のハーマン・バーグが目を付けた熊のぬいぐるみを3000体発注しました。
ハーマン・バーグが発注したのは、その頃まだ見向きもされていなかったドイツのシュタイフ社製の熊のぬいぐるみでした。
このことにより、シュタイフ社の事業は後の5年間で劇的に拡大します。
アメリカの卸業者により、シュタイフ社は軌道に乗ったと言えるでしょう。
1900年初頭は短命テディベア・メーカーが乱立
出典:Bear Garden
アメリカではテディベアの流行により無数のメーカーが誕生しました。
また、テディベア・メーカーではない多くの非玩具メーカーも、この時期にテディベアを製造し始めます。メーカーが次々と創業したものの、長続きはしませんでした。
新たに誕生したテディベア・メーカーとして、「アメリカン・ドール・アンド・トイ・マニュファクチャリング社」や「ミラー・マニュファクチャリング社」が有名です。
ほとんどのメーカーがドイツ社製の輸入モヘアやグロウカラーを用いてテディベアを製造していたそうです。
アメリカのテディベアピーク時代
1903年~1910年頃にテディベアの爆発的ブームが起こり、アメリカのおもちゃ屋はテディベアで埋め尽くされました。
テディベアの需要は1903年から1908年かけてピークとなり、ドイツのシュタイフ社はこの時代を「ベア時代」と呼んでいます。
テディベアは歌や雑誌、映画などさまざまな形で取り上げられるほどの人気で、人々の生活に広く浸透していきます。このような多大な人気に乗じ、テディベアのメーカーが乱立されていったのです。
ファーファのモデルとなるスナッグル誕生
1986年ラス・ベリー社がスナッグルを製造。
リーバ・ブラザーズ社が同名の柔軟剤の宣伝にこのベアを使用していたことから、ライセンス契約を行い製造されました。
日本ではファーファという愛称でお馴染みのベアですが、国により製品名が異なるため、各国それぞれ愛称があります。
スナッグルの特徴はオフホワイトのボディに琥珀色と黒のプラスティック製の目です。
また、口が笑った形でピンクの舌が見えており、ラス・ベリー社製の場合はプラスティックのディスクが耳に付けられています。
1999年ティーワイビーニーが大流行
赤いハートに白地でtyと書かれたタグやラベルがついたベアを見たことはないでしょうか。
これはティー・ワイ社のトレードマークです。
ティー・ワイ社(Ty Inc.)は1986年アメリカにてタイ・ワーナーにより設立。1990年年代半ばにティーワイビーニーが大流行し、コピー商品も出回りました。
ビーニー・ベビー・シリーズやビーニー・バディ・シリーズなど、多くのシリーズを手掛けており、コレクターの心を鷲掴みにしています。現在では製造されていない製品を扱うウェブサイトが多数あり、なかには高額で取引される製品も。
フリーマーケットやフリマアプリで見かけたときは、ぜひチェックしてみてください。もしかしたら掘り出し物が安く販売されているかもしれません。
アメリカのテディベアで有名なメーカーとは?
アメリカのテディベア・メーカーとして最も人気が高く、おすすめなのはGUND社です。
1989年、アドルフガンドがアメリカに設立しました。
「アメリカの家庭には必ずGUNDのぬいぐるみが1つはある」と言われる名の知れたメーカーです。セレブにも支持されており、世界中の子どもや大人に愛されています。
特にコレクターに人気があり、コレクター・ベア市場で有名なメーカーです。
1979年にコレクターズ・クラシックス・シリーズを発売し、1983年からは毎年ガンディの限定版を製造しています。
また、会社の創立記念など特別な出来事を記念したベアも製造し、コレクターの心をくすぐっているのです。
GUND社のテディベアの特徴
GUND社はおもちゃの安全基準を最初に確立しました。
ふわもこでやわらかく肌触りが良いだけでなく、安全性も保障されているのです。だれもが思わず抱きしめたくなる気持ち良さがGUND社の誇る品質のひとつでしょう。
GUND社ではテディベア「スナッフル」が有名です。
スナッフルは、1981年に登場して以降、GUNDの最も古いテディベアであり続けています。この独特な形状は三日月を見上げる熊をイメージされて作られたものだそう。
また、抱くと自然に見つめ合う状態になるようにデザインされています。愛らしい表情、抱いたときのフィット感に子どもは気に入ってくれるでしょう。
スナッフルの素材は上質なモヘア(アンゴラヤギの毛)で作られたものが多いです。最近になって衛生的で安価なポリエステル製も作られるようになりました。
GUND社のテディベアは日本でも購入可能です。正規代理店もあるため、安心してプレゼントを購入できるのも魅力の一つですね。